弁膜症患者の日記

僧帽弁閉鎖不全症(前尖の逸脱症) を治療する過程

高梨秀一郎先生(川崎幸病院)へセカンドオピニオン

セカンドオピニオン

病気について気になっている点を高梨先生にメールしたところご本人から直接回答をいただけた。

形成術の再手術回避率の成績が驚くくらいすごかった。

具体的な数値は公開の承諾を受けていないので気になる方は直接メールで聞いてみるとよいかと思う。高梨先生の公式サイトの一番下にメアドがある。

 

ちなみに自分の場合前尖だけが逸脱しているので、10年以内再手術回避率は一般的に70%~80%程度と言われている。後尖単独の場合は80~90%が一般的らしい。

形成術の再手術は死亡リスクが7%程度と言われているので、トータルで見たときの死亡率を考えると再手術回避率は手術成功率と同様にとても重要な指標だと思う。

しかし同じ病気の患者ブログを見ても、再手術回避率を重視してドクターを選んだと報告している人は見当たらず、この方針があっているのか不安ではある。

 

また、高梨先生に手術を受けた患者のブログは1件しか見当たらず、どういう雰囲気の先生かもよくわからなかったので直接会って話を聞くためにセカンドオピニオンを受けることにした。

論文をたくさん発表されていて学会では権威のある方のようだったのでお硬い感じの方かと思っていたが、会ってみると気さくな感じで話しやすかった。

 

渡邉先生のところでの検査・診察からの高梨先生へのセカンドオピニオンという体裁だったので、渡邉先生の話になった。同い年らしく、よく知っている感じだった。

「~~という点は渡邉先生の実力はすごい」という感じで、ある意味競合である他院を奨めていると取れるような話もあった。しかし、これは患者の自分からするととても信用が置ける態度に映った。

 

 

封書の中身

セカンドオピニオンを受けるためにニューハート・ワタナベ国際病院からもらったCD-ROMと診療情報提供書。一体どんなことが書かれているのか気になったが、封書で中身が確認できなかった。

しかしセカンドオピニオンの最中に高梨先生の手元の書類は見えたので、診療情報提供書については内容はだいたい把握できた。というのも、ニューハート・ワタナベ国際病院で渡邉先生から診察を受けた時に、説明のために様々な検査結果の書類を頂いたのだが、この時頂いた書類と同じと思われる書類が高梨先生の手元にもあったからだ。

 

その書類とは、血液検査、心エコー検査、胸部X線画像、心電図波形。心エコー検査の所見欄は患者が見ても参考になる情報が書かれていた。尖のどの部位がどのように破損しているのか、どの部位から逆流が主に生じているか、などが書かれていた。

こうした情報があるのとないのとでは、その後のインターネット等での情報収集に差がでてくると思う。

また、心不全兆候を示すと言われているBNP(血液検査の1項目)の値などは、増えているか減っているかを知るだけでも、自分の症状の進行具合がわかる。

 

一番最初に受診した大学病院ではこうした資料はもらわなかったが、できるならすべての病院で提供してほしい。おそらく求めれば頂けるのだろうけど、患者はどういう情報が必要かがわからないので、基本すべて提供してほしい。