弁膜症患者の日記

僧帽弁閉鎖不全症(前尖の逸脱症) を治療する過程

ニューハート・ワタナベ国際病院で検査・診断・セカンドオピニオン

本来なら別の病院をあたる場合は紹介状があった方がよいらしいが、紹介状を入手するまで時間がかかることと、ちょっと思うところがあり、紹介状なしでニューハート・ワタナベ国際病院に検査・セカンドオピニオンをお願いした。

というのも、最初の大学病院では、「血液検査(BNP)の値は健常者と同じレベルなので1年以内に手術すれば十分」という診断だったが、その後の症状の悪化具合からしてそうは思えなかったから。もちろんこれは素人判断なので、その医者の判断は間違っていないのだとは思う。

 

しかし、今回の再検査でいろいろ悪化していることがわかり、結果的には再検査してよかった。(紹介状だと前の病院の検査データが参照されてしまい、悪化が発見できなかった可能性が高い。)

弁膜症である以上ある程度の悪化は予想していたが、BNPは基準値の2倍近く、心肥大も少しあり、以前の大学病院では指摘されなかった三尖弁の弱い逆流も見つかった。

当初は春頃までに手術すればいいかなと思っていたが、たった2ヶ月でここまで悪化するなら、すぐにでも手術したいところ。

 

手術は1月中でも可能とのことだったが、それでも2月中の手術でも問題ないレベルの緊急性とのことだったので、念のためセカンドオピニオンを受けることにした。

 

 

今回の検査・診断で一番大きな収穫は、バーロー症候群だと分かった点。

バーロー症候群の場合は、三尖弁もまた同じ形質なので弁膜症になりやすいとのことだった。ただし、今回三尖弁に見つかった弱逆流が、心肥大によるものなのか、先天性の形状異常によるものなのかはわからないとのこと。

大学病院での検査で三尖弁の逆流が指摘されなかったことを考慮すると、心肥大によるものなのではないかという気がする。だとしたら、三尖弁のためにも早めに手術する必要がある。

 

 

 

今回、同じ検査を別の病院で行ったことによって、はじめて実体験に基づいて病院の比較ができるようになった。もちろん、あくまでの患者視点での評価に過ぎないが。

ニューハート・ワタナベ国際病院と最初の大学病院との最も大きな差はスピードで、検査~診察までの時間が、前者では1日で完結したのに対し、後者では4週間以上かかった。

 

次に、執刀医と主治医が異なる点。最初の大学病院の方では、執刀医と主治医が異なるのでどうしても代理人と話している感じが拭えない。ニューハート・ワタナベ国際病院では執刀医かつ主治医の先生が診断~執刀まで一人で対応されているのでその点の安心感はある。

その代わり、最初の大学病院では、心エコー検査は主治医自らが立ち会って検査してくれたので、ちゃんと診てくれてる感があった。

ニューハート・ワタナベ国際病院の心エコー検査は専門スタッフが1名で行ったが、それでも、ベテラン感がすごいあった。「念のためにたくさん撮っておいた」みたいなこと話してくれて、テンプレ通りに撮影したのではなく、患者の病状などを診てある程度の裁量を効かせられる柔軟さがあったのだということが感じ取れた。