具体的にイメージしやすいようにDr.AとDr.Bの2人の医者について考える。
再手術回避率の影響を具体的にイメージしたいので、再手術回避率以外は同じ成績とする。
手術死亡(Dr.A):1%
手術死亡(Dr.B):1%
再手術死亡(Dr.A):7%
再手術死亡(Dr.B):7%
再手術回避率(Dr.A):70%
再手術回避率(Dr.B):90%
再手術で機械弁置換による生活の質低下等を死亡率換算:1%
Dr.A
0.01 + (1-0.7) * 0.07 + (1-0.7) * 0.01 = 0.034
Dr.B
0.01 + (1-0.9) * 0.07 + (1-0.9) * 0.01 = 0.018
という感じで、Dr.Aの3.4%に対して、手術回避率が20%良いDr.Bの場合は1.8%。
こうしてみると結構でかい。
機械弁置換(によるワーファリン)がその後の余命にどの程度影響を与えるかあまり調べていないが、自分の祖父はワーファリンが原因で脳梗塞になったと聞いている。打撲で内出血し、翌日、血の塊か何かが脳へ巡って脳梗塞で全身麻痺となってしまった。意識だけは健常者レベルではっきりしていたので、亡くなるまでの数年間は身動きのとれない体へ閉じ込められ、極めて精神的苦痛が大きかったのではないかと思う。
脳梗塞が起きると生存できたとしても重い障害が残るので、自分は機械弁置換でワーファリン漬けの人生は重くみている。