弁膜症患者の日記

僧帽弁閉鎖不全症(前尖の逸脱症) を治療する過程

詳細な診断結果

昨日、医者と面談があった。

事前に与えられていた情報は、「逆流レベルは4段階中最悪」「早めの手術が必要」「今インフルにかかると重症化する」「次の面談では家族も呼んできてください」ということだったので、かなりキツい事実が告げられるものだと思っていた。

しかし全ては杞憂だった。

 

 

まず、手術の緊急性がないことがわかった。

たしかに逆流レベルは最悪だが、心不全の度合いを示す血液検査の結果は異常なしに近いレベルだったことが根拠だという。

自分の場合若いせいで、心臓の予備機能が十分にあるので、そのような結果になるという見立てだった。

これで安心して、冷静に情報収集を進めることができる!

 

次に、一番気になっていた「形成術が可能か」という点についてで、これも可能ということで大いに安心した。しかも、「世の中的には形成術が当たり前」らしく、成功率もかなり高いらしい。

事前のリサーチの印象だと、形成術をとれる場合は限られており、かつ、形成術は医者の腕に大きく依存するというものだった。

だから、弁置換になるものだと想定していた。弁置換ということは、若さ的に機会弁になり、ワーファリンを一生必要とする第一級障害者となる。そうなるとあまり長く生きられないし生活の質もかなり下がる。

この数日間、ものすごく落ち込んでいた。

 

その想定を大きく覆す話だった。

事前のリサーチでは比較的重症度の高い弁膜症患者のブログに偏って情報収集をしていたせいかもしれない。

医者が言うには、弁のどこが壊れるかで手術の難易度も大きくことなるが、自分の場合、A2と呼ばれる上の弁で割と簡単な部分らしい。

ちなみに正式な病名は「僧帽弁閉鎖不全症」の「僧帽弁逸脱症」で、弁が反対側に逸脱している状態。

 

 

今回の診断結果により、死の恐怖と寿命が縮む心配は大きく取り除かれた。

悪夢から半分以上覚めた気分。

しかし、形成術手術に失敗すれば弁置換や他の感染症、最悪死亡のリスクはゼロではないので、残された時間でリサーチは真剣に取り組まなければならない。

 

そして、切開手術が必要な以上、手術前後の拷問級の苦痛は避けられない。術後の痰吸引がかなり気がかり。

自分は慢性鼻炎で常に鼻水が喉に垂れてくるので、歯医者の治療だけでもかなり苦痛に感じる。寝ている時も急に気管に流れ込んで咽て起きることもある。

これが手術直後に起きると想像しただけで怖い。

手術まで時間があるなら、患部を焼くなどして、一時的にでも鼻炎を抑えたい。

 

手術前の検査では「経食道心エコー」というやつが一番気になってる。

まだよく調べてないが、食道から心エコーをするってことは、食道に器具を押し当てるってことを意味し、胃カメラの何倍も強烈なのではないか。。

胃カメラの苦痛は、最近では全身麻酔をしてやってくれるところもあるそうなので、できるだけ苦痛のないやり方をお願いしたい。

医者によっては、「経食道心エコー」をやらないところもあるので、そのあたりも含めて今後のリサーチを進めたい。